卒業
3月、卒業の時期である。この塾からも、少なくない生徒が卒業してゆく。
冬の厳しさに耐えた桜だけが、春、花を満開に咲かせることができる。
土の暗さに耐えた蝉だけが、夏、思う存分に鳴くことができる。
どんな咲き方か、どんな鳴き方か、それは僕にはわからない。
しかし、この塾で「考える力」と「耐える力」を身につけた君たちは、君たちにできる限りの生き方をするだろう。
一方では、困難に耐えたのに、実を結ばなかった者たちもいるだろう。
それは、ただ単に「今ではない」というだけだ。君にとってふさわしい時期がきっと来る。
その日まで、あきらめずに頑張れ。太陽は、みんなを、同じだけ照らしているぞ。
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