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2020年2月 7日

村や町から離れたところの家を訪ねる、民放テレビ番組が好きだ。

これは、よくある、グルメ旅行番組ではないし、ポツンと一軒家に住むことになった深い事情や

悲しい出来事を紹介するわけでもない。ただ訪問するだけの番組だ。

いや、訪問して、「どうしてこんな辺鄙なところに寂しく住んでいるのか」というような質問をして、

そこから番組が展開される。

紹介される人たちは、みな親切だ。

山でとった大切なタンパク質である猪肉だったり、手間をかけて作った干し柿だったり、それらを

惜しげもなく番組スタッフに食べるように勧める。それだけではなく、お土産まで渡すこともある。

私がこの番組を見る理由は、視聴後に「さて、明日も頑張ろう」と思えるからである。

とっくに80歳を過ぎているのに、みなさんお元気だ。ハツラツというのではなく、穏やかに元気

なのだ。穏やかで、平和な顔をして、ご自身たちの生活に大変満足されている。

「こんな場所に住んで、寂しくないか?」という質問に、共通した答えが、

「寂しくもなんともありません。」だ。

「都会にゃ、よう住まん。」

この、関西方面でよく使われる「よう~しない」。共通語にすれば「(能力ではなく)感情的・感覚的

に~できない」「するつもりがない」というところだろうか。この言葉には、とても謙虚な姿勢を感じる

ことができる。

「みなさんはみなさんで、都会の生活を楽しんでください。私はここで十分です。」

とても幸せそうな方たちを紹介してくれるこの番組(を録画したもの)を、私は今後も見続けるだろう。

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