学校公開に行ってきた
先日、塾生が通う中学校の学校公開に行ってきた。
塾生の様子ではなく、先生の授業を観るためだ。
中3の英語・国語・社会と中2理科、中1英語を参観した。
結論から言うと、どの授業も、とても退屈した。
例えば中2の理科だ。
詳細は省くが、元素記号が書かれたトランプのようなカードを1枚ずつめくっていき、分子を完成させるものだ。水素分子なら、Hのカードを2枚集める。水ならHのカードを2枚とOのカードを1枚集める。
それで終わり。
その日、塾の授業で訊いてみた。
「あの授業って、何の役に立つの?何を学ぶ授業なの?」
塾生が答えた。
塾生が答えた。
「何を学んだか、ですか?何でしょうね。言われてみると、わかりません。」
「君らは、何を学んでいるかわからずに、あのカードゲームをやっていたの?」
「まぁ、はい。」
「では訊くが、そもそも、原子って何だ?」
「最小の粒子です。」
「原子が最小なんだね?あれ、電子って学ばなかった?」
「あっ。」
「そうだよね。原子は、原子核と電子でできているよね。すると原子は最小の粒子ではない。じゃ、原子がくっついてできる、分子って何?」
「そう言われると、説明できません。」
「君らは、原子も分子も何だかわかっていないんだな?じゃ、また訊くけど、Hが2枚でH2の水素分子ができるんだよね?Hが3枚でH3とか、4枚でH4は作れないの?」
「はい、ダメです。」
「なぜだ?」
「・・・わかりません。」
「原子も原子核も電子も分子も、わからない。Hがどうして2つしかくっつかないのかもわからない。そんなんで、原子分子を勉強したことになるの?」
「・・・」
私に言わせてみれば、業の形を整えただけのようにしか思えない。
もっと言わせてもらえば、ただの「時間つぶし」だ。
あれが「学校教育」とは、少し泣けてくる。
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